
カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2026」が、パシフィコ横浜(およびオンライン)にていよいよ開幕しました!2026年のトレンドは、ただスペックを追い求めるだけでなく、「アナログな撮影体験の再定義」「極限の軽量化による機動力」「空間・シネマへの本格拡張」といった、多様な方向性へ進化しているのが特徴です。
熱気あふれる会場から各主要カメラメーカーの必見ブースと注目製品をピックアップしてご紹介します。
【CP+2026】主要カメラメーカー別・注目の見どころ
キヤノン:圧倒的な連写性能と「エモい」コンセプトカメラの融合
キヤノンブースは、実用性の高い次世代機と革新的なコンセプトモデルの両輪で来場者を魅了しています。

- EOS R6 Mark III: 待望のフルサイズ次世代スタンダードモデル。約3250万画素のセンサーを搭載し、電子シャッターで最高約40コマ/秒という驚異的な連写性能を実現しています。


- アナログライクな新コンセプトカメラ(参考出品): 会場で特に話題をさらっているのが、ウエストレベルビューファインダーを採用したレトロなデザインのコンセプトモデル。デジタルでありながら、ファインダーを上から覗き込んで脇のシャッターを切るという「アナログな撮影体験」を提供しており、今後の製品化に期待が高まります。




- 革新的なRFレンズ群: 世界初となる全周190°からのズームを実現した「RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM」や、超広角単焦点「RF14mm F1.4 L VCM」など、表現の幅を劇的に広げるレンズが並びます。
ソニー:次世代スタンダード「α7 V」と、空間を切り取る映像体験
ソニーは、静止画の正統進化はもちろん、動画・空間コンテンツの未来を提示する展示が際立っています。

- α7 V: フルサイズミラーレスのベンチマークとなる最新モデル「α7 V」がついにお披露目。合わせて登場した待望の中望遠マクロ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」との組み合わせを試す来場者で絶えず賑わっています。


- シネマ撮影&空間コンテンツ体験: シネマカメラ「BURANO」をはじめとするCinema Lineがずらりと並び、「Monitor & Control」アプリによる高度な連携を体験可能。さらに、CP+初となる「XYN(空間コンテンツ体験)」エリアが新設され、次世代の3Dコンテンツ制作の最前線に触れることができます。
ニコン:クラス最軽量の大三元レンズと「Z CINEMA」の衝撃
ニコンは、機動力の限界を突破する新レンズと、動画クリエイターへ向けた本気の取り組みが光ります。

- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II: 発表されたばかりの最新「大三元」望遠ズーム。約998gというクラス最軽量の驚異的な軽さを実現し、旧型から大幅なシェイプアップを果たしました。三脚座のアルカスイス互換対応など実用面も細かくブラッシュアップされており、初日から体験整理券の配布がストップするほどの大混雑となっています。



- 「Z CINEMA」単独エリア: ニコンブース内に動画特化の巨大エリアが出現。映像クリエイター向けの強力なソリューションとして、Zシリーズの動画ポテンシャルを存分にアピールしています。


- 拡充されるZレンズ: 軽量な標準ズーム「NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1」や、DXフォーマット向けの「NIKKOR Z DX 35mm f/1.7」なども発表され、ラインナップがさらに強固になりました。
富士フイルム&その他:広がる「撮る」楽しみ


- 富士フイルム: 大人気のinstax(チェキ)シリーズから最新コンセプトの「instax mini Evo Cinema」が登場し、Z世代やライト層を中心に黒山の人だかりを作っています。







- コシナ(ZEISS): 一眼レフ時代の銘玉の光学設計を踏襲した「Otus ML 1.4/35」が追加され、マニュアルフォーカス愛好家の熱い視線を集めています。
CP+2026 主要メーカー別 見どころ・新製品まとめ
| メーカー | 注目カメラボディ / コンセプト | 注目レンズ | 特記事項・注目展示 |
| キヤノン | EOS R6 Mark III、レトロ調コンセプト機 | RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM 他 | ウエストレベルファインダーのコンセプト機が大反響 |
| ソニー | α7 V、BURANO (Cinema Line) | FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | 3D空間コンテンツ「XYN」エリアを新設 |
| ニコン | 動画特化エリア「Z CINEMA」 | NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II 他 | 約998gの軽量70-200mmが体験整理券ストップの熱狂 |
| 富士フイルム | instax mini Evo Cinema | – | instax最新モデルに若年層の熱視線 |
【CP+2026 会場ハンズオン】プロが実機で感じた「進化の真価」
スペック表を眺めているだけではわからない、実際のホールド感やAFの食いつき、そしてファインダー越しに見える世界。激戦区のブースに並び、実際に機材をテストして得られたリアルな感触をお届けします。
ソニー α7 V:AIがもたらす「未来を予測する」AFと熟成のエルゴノミクス
実機を手に取ってまず感じるのは、先代(IV)から微調整されたグリップの絶妙な深さです。小指までしっかりと掛かり、大型レンズ装着時の安定感が格段に向上しています。

しかし、最大の衝撃は進化したAIプロセッシングユニットによるAF性能です。ブース内の動きの激しいダンサーを被写体にしたテストでは、瞳が隠れたり、後ろを向いたりした状態でも、骨格を認識してピントが「吸い付く」ように追従し続けました。もはや「ピントを合わせる」という作業自体をカメラが完全に自己完結している感覚です。EVFの遅延も極限まで抑えられており、肉眼で見ている世界とシャッターを切るタイミングに一切のズレを感じさせない、まさに「スタンダードの頂点」にふさわしい仕上がりでした。
キヤノン EOS R6 Mark III:異次元の秒間40コマと、歪みのないクリアな世界
EOS R6 Mark IIIのブースでは、BMXライダーの激しいアクションステージが用意されていました。ここで試したのが、目玉機能である電子シャッター最高約40コマ/秒の威力です。

シャッターボタンを押し込んだ瞬間、無音のままEVF内にパラパラ漫画のように滑らかな連写映像が展開されます。特筆すべきは、センサーの読み出し速度が飛躍的に向上したことによるローリングシャッター歪み(動体歪み)の少なさです。ダンサーが、メカシャッターと遜色ないほど自然に描写されていました。「R3のDNAをこのクラスにまで落とし込んできたか」と、キヤノンの出し惜しみのなさに唸らされる一台です。
ニコン NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II:大三元の常識を覆す「空気のような」軽さ
体験整理券の争奪戦となっているニコンの最新望遠レンズ。実際にZ 8に装着された実機を手に取った瞬間、周囲の来場者からも「えっ、軽い!」という驚きの声が漏れていました。

約998gという重量は、もはやF4通しの小三元レンズと錯覚するレベルです。フロントヘビーにならず、カメラボディ側にスッと重心が寄るため、手持ちでの取り回しが劇的に向上しています。ズームリングのトルクも適度に滑らかで、動画撮影時のズーミングもスムーズに行えそうです。「1日中振り回しても疲れない大三元」という、プロやハイアマチュアの長年の夢をあっさりと叶えてしまった、ニコンの光学技術の底力を見せつけられました。
CP+2026 開催概要
■開催日時: 2026年2月26日(木)~3月1日(日)4日間
■会 場: 会場イベント:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
オンラインイベント: CP+公式ウェブサイト(https://www.cpplus.jp/)
※オンラインは3月31日(火)までアーカイブ配信いたします
■会場入場: 無料(事前登録制)
