2021年、異国情緒漂う街横浜元町にオープンした「益うどん DEKETACHI」。店名である「でけたち」とは「出来たて」「茹であがったばかりのうどん」という意味があります。釡から茹であがったばかりのうどんは益で提供され、それを熱いつけ汁につけて食べる。そんな横浜では珍しい益うどんを求め地元横浜はもちろん、県外から足繁く通うファンが続出中です。今回は「益うどん DEKETACHI」が愛される理由や商品へのこだわりを飲食開発部の吉田シゲキさんにお聞きしました。
「益うどん DEKETACHI」女性1人でも入りやすいおしゃれなお店。
−まず「益うどん DEKETACHI」を横浜元町に出店した経緯から教えて下さい。
元々、私の地元がこの辺なんですよ。飲食業もやっていたんですが、転機があってイベントやコンサート、スポーツ番組の演出の仕事をさせていただくようになり都内に出たんです。こういった仕事をする中で、15年くらい前からよく出張で九州の方に行っていたんですが、最後の締めはやっぱりおうどんなんですね。そのおうどんが細麺だったんです。関東では讃岐うどんのような太い麺が流行っていたので、「なんかこういう細いおうどんをパッと食べれるといいよね。」という会話がよくされていました。
元町エリアは、働いている方もいらっしゃって、住宅街もある場所。より多くのお客様に自慢のおうどんを楽しんでいただける環境が整っている事と、地元を盛り上げたいという想いがありました。ビルのオーナーさんもたまたまご縁があり知っていたので、お話をして企画書を持っていったのが始まりです。
−まるで撮影スタジオのような明るい店内ですね。内装やデザインに関して、どのような点にこだわっているのでしょうか。
まず、コロナの存在があるのでスペースを広く取りました。照明器具などもモダンなものを取り入れたりして落ち着いて食事を楽しんでいただけるように、そして女性の方が1人でも気軽に入りやすいように作っています。内装に関しては店舗を専門でデザインしている方ではなく、コンサートや番組などをデザインしているチームに頼んだので、エンターテイメントの要素を感じていただける方もいらっしゃるかもしれません。
「最後まで食を楽しんでいただきたい」益うどんに込めた想い
−看板メニューである「益うどん」。人気のメニューや商品へのこだわりを教えて下さい。
もちろん、オーソドックスに「益うどん」も人気なんですけど、「とろろ」がよく出ますね。見た目がカプチーノみたいな感じなんです。麺にもこだわっていて、ここまで細いと讃岐うどんのように作るとぶちっと切れちゃうんですね。なので切れにくく食感も良くなるように独自の製法で仕上げています。細麺ですから讃岐うどんのような小麦の強い主張というよりかは、細麺ならではの喉ごし、もちもちした食感と麺のコシを楽しんでいただけます。無農薬で作っている北海道産の小麦を使いながら、無添加のものでつけ汁の方も作らせていただいてます。
益うどんのメニューは「温かいおうどん」と「冷たいおうどん」があるのですが、つけ汁は全部温かいんです。おうどん自体が冷やされ締まっているか温かいかという事ですね。
−美味しく召し上がっていただく工夫を色々とされているのですね。
益うどんには、色々な”食べ方”がありまして、七味や山椒オイルで味変をしながら食べていただきます。最後は益の中に入っているお湯をつけ汁に入れて蕎麦湯のように飲んでいただく。これもエンターテイメントというか、最後まで食を楽しんでいただきたいという想いから生まれた発想です。
- 先ずはそのままつけ汁でお召し上がりください。
- お好みで深煎り黒七味・DEKETACHI辛口七味を入れてお召し上がりください。
- 後半は山椒オイル一周ほど入れて味を変えてお召し上がりください。
- 余ったつけ汁に益の中のお湯をレンゲで入れ蕎麦湯のようにお飲みください。
使用している七味は、長野県の八幡屋礒五郎さんとコラボレーションで作っていただきました。私自身つけ汁を持って長野県まで行きまして、それに合うように七味を調合してオリジナルで作ったものなんです。
−天ぷらが美味しいという口コミも非常に多いですね。
天ぷらも人気がありますね。衣と揚げ方にこだわっていて、かなりサクサクの食感に仕上がっています。食材だけではなく、衣の混ぜ具合や油の配合、揚げ方で天ぷらはだいぶ変わりますからね。普段、都内の料亭で天ぷらを食べている方々にもかなり美味しいと言っていただいております。
−こだわりの料理に洗練された空間。特に女性の方には喜ばれそうですね。
女性の方は非常に多いですね。比率で言うと65%〜70%は女性のお客様になります。気軽にお立ち寄りいただけるように作っていますので、1人でいらっしゃる方も多いです。週末になると若い方も多くご来店されますね。やっぱりおうどんが益に入っていたり、細い麺が珍しいという事、カプチーノのようなとろろなどにご興味を持っていただいているのだと思います。県外からわざわざ食べに来て下さる方もいらっしゃいますね。
−やはりこのスタイルは全国的に見ても珍しいのでしょうか。召し上がられたお客さまの反応はいかがでしょう。
全体的には珍しいと思いますね。ただ、九州ではそれほど珍しくないです。特に宮崎にはよくあって、ここまで細くはないですがやはり細麺で、我々のおうどんよりかは少し柔らかめですね。我々が使っている醤油も九州のものを何種類かブレンドして使っています。
初めていらっしゃったお客様はひと口目でびっくりされますね。もちろん細麺の食感というのもあるのですが、つけ汁に少し柚子が入っているんですね。そこで爽やかな風味も感じていただけます。
−随所に強いこだわりを感じるのですが開発には苦労されたのではないですか。
開発期間は九州に5日間くらい滞在し30食くらい食べましたね。宮崎、福岡、大分など、九州はおうどんが盛んですからいろんなお店に行きました。開発まで物凄く時間がかかったという印象はないですね。そもそも10年くらいの構想期間があり、タイミングが合えばうどん屋をやりたいなとは思っていたので。
−おうどんのテイクアウトはできるのでしょうか?お弁当やお土産についても教えて下さい。
おうどんに関してはすごく細いので、出来上がったもをお渡しするのではなくお土産でお持ち帰りいただけます。作り方の説明書きが入っていますのでご自身で茹でてお召し上がりいただく形ですね。説明の通りに茹でていただくとお店のものとほぼ同じ味を楽しんでいただけると思います。なのでおうどんのお土産をご購入される方は非常に多いですね。
もちろん天丼もテイクアウトできますし、先ほどご紹介した「オリジナル七味」もお土産としてご購入いただけます。また、店内では無料でお召し上がりいただける「がりごぼう」のお土産もございます。
「コンサートの演出もうどん屋もお客様を楽しませたいという気持ちは同じ」という吉田さんの言葉が印象的でした。その想いが形になった記憶に残る美味しいうどん!お近くにお越しの際はぜひお試し下さい( ՞ਊ ՞)☝︎
益うどん DEKETACHI 横浜元町 概要
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町88ー5 |
アクセス | みなとみらい線「元町中華街駅」3・5番出口より徒歩1分 |
営業時間 | 11:30〜21:00(LO 20:30) |
定休日 | 月曜日(年末年始を除く) ※月曜日が祝日の場合は翌日定休 |
予約サイト 口コミ クーポン | 食べログ Retty |
公式サイト | 益うどん DEKETACHI 横浜元町 |
公式SNS | Instagram / Twitter |
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
armlockです。
またまた、美味しそうなお店を紹介されていますね!
細うどん美味いですよね!喉越しが最高です!
私の住むところには、細うどんの店はないと思います。うどん屋だと丸亀うどんで渋滞が起きているくらいですかね。まだまだ讃岐うどんブームが続いています。
ありがとうございました。
armlock様
こんにちは。
細いうどんは珍しいですよね!
もっちりとしていて食感も非常に良いです。味だけではなく料理の提供の仕方や店舗の雰囲気にもこだわりが感じられる素敵なお店でした。横浜にお越しになられることがあればおすすめのお店です。
この度はコメントを頂きありがとうございました。